2009/01/08

フランス旅行 六日目

六日目:エクスアンプロバンスからニースへ。個人ガイド付き。

移動経路(google map)
エクスアンプロバンス=> サント・ボーム => トロネ修道院 => チャペルコクトー => サン・ポール、ヴァンス => ニース

移動はすべて車

昨日の夜はけっこう早目に寝たので、今朝はだいぶ体力回復。
朝食を食べ、ガイドさんとホテルでの待ち合わせ時間まで町を散策。

町の北のほうにあるサン・ソヴァール 大聖堂へ向かう。


サン・ソヴァール大聖堂

5世紀から17世紀までのあらゆる建築様式が集合している。
こっからロマネスク様式で、こっち側がゴシック、といった感じになっていて、とても興味深い。
すこしだけ中に入る。


大聖堂内部

朝の教会ってなんだかあることないこと懺悔したくなる雰囲気がある。
ゆっくりする時間はないのでホテルへ折り返す。

旧市街では朝市をやってるらしくて、この日もホテルへの帰り道にあった。




旧市街の街並みと朝市

ホテルに着くとすでに今日一日お世話になる個人ガイドさんが車で到着していた。
大阪出身でフランスに20年ほど住んでいる方で、とても明るい人だった。
一通りあいさつを終え、どこに行くかを話しながら車に乗り込む。

今回行くのをあきらめていたサント・ボーム の洞窟へ行くことになり、イチローばりにテンションが上がってくる。
ちなみにサント・ボームの洞窟はマグダラのマリア が晩年過ごした場所。
ヴェズレーもマグダラのマリアゆかりの地で、なんかマグダラのマリアの


高速道路の料金所

高速道路を抜けて田舎道をひた走り、さらに山道を走っていくと、山道への入口があった。
まったくなにもない。観光地じゃないし。

ガイドさんといったん別れて、いざ山登り。



サントボーム入口の看板

妻いわく「フランスに来て登山すると思わなかった。」


日本でいうお地蔵さん的なものなのか

ひたすら上る。


まだまだ続く

余裕がなくなって、少しずつ会話が無くなる。

森の植生はぱっと見日本とあまり変わりないような気がする。
ここがフランスだと忘れてしまう。
たまに会う下山者に「ボンジュー」って声を掛けられると、ああここフランスだと思いだす。



ぜんぜんゴールが見えない

街歩きにも山歩きにも使える、底のしっかりした革靴を履いてきてよかった。



少し後悔しだす

足がもう限界に近くなってきたときに、ふと上を見上げるとそこには建物が!




俄然やる気。
途中で坂道が階段になり、かなり楽。階段ってすごいと夫婦ともども思う。

洞窟は切り立った崖にあるので、上を見上げると崖というか壁。



切り立った崖

ほかの人に写真を撮ってくれと言われたり、写真を撮ってもらったりしつつ階段を上る。


途中の壁にあったプレート

「心の貧しい人々は、幸いである、/天の国はその人たちのものである 柔和な人々は、幸いである、/その人たちは地を受け継ぐ。」って書いてあるらしいです。
ネットで検索したらありました。
「柔らかい人は幸せだ」とか出てきたからなんのことかわからなかった。



建物が見えてきた



途中にキリストが十字架に張りつけられた像があった。
色付いてるし。


貼り付け像

階段を登り切り、ついに洞窟入り口へ到着。


洞窟入り口

さっそく中へ入る。おじゃまします。


ステンドグラス

今まで入ったキリスト教の施設のなかで、一番やばい。
雰囲気がやばい。すごい。
やばいとかすごいしか言えないくらいすごい。



内側からドア方面




洞窟内部

洞窟の中は静かでひんやりしていて、すごく静かで、なんかこう良く分からない気分になった。
キリスト教徒じゃないのに十字架を切りたくなった。


外の光がまぶしい

ぼーっと椅子に座っていたらミサが始まってびっくりした。
こんなところで人生初のミサ参加。つーかフランス語わかんない。
異教徒がいていい雰囲気じゃなかったので、しばらくしたのちに洞窟をでた。


洞窟前からの景色

山道入口でガイドさんと待ち合わせしていた時間が迫ってたので、下山開始。


入口の上の崖

なんか、気持ち的に楽になったのか、下りということを考慮してもつらくなかった。
足取りも軽い。足の裏はずっと歩きとおしでいたいけど。

待ち合わせの時間ちょっと前に到着してガイドさんと合流。
近くの村のカフェで昼食をとることになった。

車を走らせついたのが Nans-les-Pins という村。
そこで前菜とメインとデザート、それにロゼを注文。
二人合わせてe30行くか行かないか。なにこの安さ。


読めないメニュー




昼食を食べたカフェ

次に向かうのはトロネ寺院。
その途中でどこかワイナリーあったらよりたいと言っておいた。
登山の疲れとおなかいっぱいなのとで車の中で寝てしまってたのだけど、ガイドさんの声で起きたらワイナリーについてた。


ワイナリー内部

工場の見学は時間外で出来なかったけど、ワインの試飲をさせていただいた。
白ワインはこのまえのシャブリのものがあるので、ここでは赤とロゼを購入。
赤は今日の晩にホテルで飲むために。


買ったワイン

ワイナリーを出発し、トロネ修道院へ向かう。
ワイナリーからそれほど離れてなく数十分で到着。



トロネ修道院外観

ここは厳しい戒律を守り質素な生活を信条としているシトー会 の修道院で、12~13世紀にたてられたらしい。
ほかにもプロヴァンスには二つのシトー派の修道院(セナンク修道院、シルヴァカヌ修道院)があり、プロヴァンス三姉妹と呼ばれている。
彫刻や美術により教示が禁止されているため、建物のつくりが質素というか質実剛健というか。


回廊内部

まったく飾り付けられてないので、建築物そのものの美しさというか。


寝室だった場所



トロネ寺院を後にして車に乗り込む。
途中でガイドさんが車を止めた。何かと思ったら「ちょうどいいブドウ畑があった」


途中たちよったブドウ畑のブドウ

皆で車を降りて、畑の中に入っていく。
ガイドさんの手にはハサミが。以下自粛。


「このあとスタッフがおいしく頂きました」

甘くて逆にのどが乾いてくるブドウを食べながら、次の目的地「チャペルコクトー」に到着。
車でしか来れないところにある。周り山だし。


「チャペルコクトー」外観

中はコクトーが書いた壁画ばかり。
広角レンズ持ってきてよかった。




「チャペルコクトー」内部

チャペルコクトーを出て、次は「鷲の巣村」サン・ポールへ。


サン・ポールの外壁

「鷲の巣村」というのは外敵からの侵入を防ぐために山の上に城壁で取り囲むようにして作った村。
コートダジュールには何個かあり、その中の一つがサン・ポール。隣にヴァンスというこれも有名な鷲の巣村がある。


トイレのわきの階段

トイレを使おうとしたら小銭が必要で、ちょうど手元になくあせった。
上の写真の階段を上った先にあった店に入って、
「すいません。25セントが必要なんで両替してください!」
「トイレで?」
「そうです!」
レジから25セント出してくれたので、1ユーロ硬貨を渡そうとしたら「いらないよ」
!!
「ありがとう!超ありがとう!!」
と言いながら店を出て、トイレへ向かって事なきをえたというハートフルエピソードもあり。

村の外れの墓地にいってシャガールのお墓も見に行った。


シャガールのお墓

ここで1時間ほど自由時間があったのだけど、もっといたかった。
あほほど写真を撮ってとって撮りまくった。


どこをどう撮っても絵になる




絵になる

そろそろ集合時間だということで、集合場所へ向かう。
途中で猫(フランス語でシャー)がいたのでとってみた。


猫も絵になる

フランス猫。なんかフランスって感じの猫。


近づいても逃げない

サンポールを出て次はヴァンスへ。


逆行できれいに撮れた

途中で景色が奇麗に見える場所で下してもらい、撮影タイム。


夕日に染まるサン・ポール

ワインのつまみというか、ホテルで食べる軽い夕食を買いに、ヴァンスの中を回って惣菜屋を発見。
アーティチョークとかいろいろ買った。


夕食を買ったヴァンスの店

その後途中のロザリオ礼拝堂に。
時間が遅かったので残念ながら中には入れなかったけれど、外見だけでもと写真タイム。


ロザリオ礼拝堂




入口の上のキリストと聖母マリア

車を少し走らせて絶景ポイントに到着して、また写真タイム。


サンポールのシルエット

あまりの一日の濃さにくたくたに疲れきって、半分寝かけていたところでニースに到着。
この日はニースに一泊する予定だったので、用意してもらったホテルまで送ってもらった。
有名なネグレコスタの隣のホテル最上階。贅沢。


ホテルからの眺め

ホテルに荷物を置いた後、もう少しだけガイドさんと街を車で回る。
朝市で有名なサレヤ広場で下してもらって、15分ほど散策。ガイドさんいわく「ニースの人は店員だけであとはみんな観光客」


夜のサレヤ広場

散策が終わり、ホテルへ戻ってガイドさんと別れる。
今日買ったワインを飲みながら惣菜を食べて、すぐ寝た。
妻はホテルがいたく気に入り、ずっと起きていて写真を撮りまくってた。


またホテルからの眺め



七日目に続く

2 件のコメント:

  1. すごい。すっごい!!!
    どこを撮っても確かに絵になる。
    教会の中も外もキレイ。
    そして、ホテルの外の夜景もキレイ。
    さらに、にゃんこもかわいい。
    なんか横座りしてるしww

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  2. もうだいぶ記憶が薄れてきたのだけど、写真見るとそのときの風景がよみがえってきます。トイレを探しまくったり、チケット会間違えたり。

    経験上日本の本州の猫以外逃げないです。

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